人間のフェロモンコミュニケーション

フェロモンコミュニケーションで生まれる人間の絆

母子がフェロモンでコミュニケーションをやっているとすると、
男性とベッドを一緒にする女性は、恋人のフェロモンを吸い込むのみで、
生殖に関わる恵みに与れます。

 

共同で過ごす人達は、確実に互いのフェロモンを吹きつけ合っています。

 

私達は個性をアピールし、個人の空間をキープすることに心を砕くが、
フェロモンが元になるコミュニケーションは、それでも暮らしに必要な要素であり続けています。

 

 

アメリカン・ドリームは、区分けに対するリクエストより作られ、
アパートよりも一軒家を、共同菜園よりも数ヘクタールの自前の土地が好きな国民を作り出しました。

 

都市の暮らしに満足しているらしき人達ですら、何気なく夢見るみたいな眼差しとなって、
どこだとも知れぬ土地の真ん中に、何ものにも煩わされない住宅を所有するのを思い描きます。

 

 

けれど、社会の文明化に及ぶ意図と発達し続けるテクノロジーの積み重ねにも拘らず、
我々人類は、互いの交流が欠かせない同族的な生物なのです。

 

この脳のいずこかに、身近な所に群がって共同生活をしていた時代を記憶しているのです。

 

 

「人間は同族的な霊長類である」と、デイヴィッド・モランは言います。

 

「社会全体が、そのことを忘れてしまった。
けれども、今や人々は自分達の有する同族的な面とか、
同族的な暮らしにおいてのフェロモンの機能を思い出し始めているそうなのだ」

 

 

生活も、労働も、観光も、それに就寝する際も独り、といった人までいるにはいます。

 

ですが、頭の奥底に古来の体験が何千年にまでわたり積み上がっている人類は、親密さを心から切望するものです。

 

この世界に一人っきりでいるということが我慢できない時、
レストランとかダンスホール、球場、教会、劇場、ショッピング・センター、あるいは遊園地の人だかりに飲まれていきます。

 

 

近頃は、サークルによる活動が復活してきています。

 

”感受性の優れたニューエイジの男達”のグループでは、男同士の絆を維持し、言葉を交わし合います。

 

本が好きなグループは、自分達が読破した(読書する時は一人でしょうが)本に関して議論します。

 

自助グループとかエンカウンター・グループ(積極的な人間交流を促進する集団心理療法の1つ)は、
抱き合い触れ合うのを推奨します。

 

 

生きていこうと思えば誰でも独りで生きられるのですが、
そうは言っても他者との交わりを求めるところに、人の性質が表れています。

 

この大変な個人主義の時代においても、人間は未だに何かの周りにいるのを欲します。

 

こうして孤独を捨て、数時間の人間的な交流を希望するのです。

 

食事を、ショッピングを、応接を満喫しながら、私達は化学的なコミュニケーションをある程度有しています。

 

 

ヒトフェロモンが元になるコミュニケーションを研究する研究者の中には、
フェロモンを種としての結びつきの確固とした構成要素と見做す向きもあります。

 

子供には取り立てて個室が与えられることがない国では、
家族が互いに顔をつき合わせて生活しています。

 

毎日、毎年、同じ部屋で食事し、就寝して、本を読んで、会話します。

 

あちこちに散らばったフェロモンは、おそらく愛着とか愛情の原因となっているでしょう。

 

 

種としての結びつきとフェロモンとの繋がりは、
未だに科学的調査によりちゃんと明らかにされてはいないですが、
論理として筋が通っています。

 

フェロモンは、形容しづらい化学的コミュニケーションの一形態、
つまりは他者もしくは他グループを”読み取る”手法です。

 

互いに距離が近くなるほど、読み取られる内容は多くあります。

 

民間療法を調査するテレンス・マッケナは、『西洋の果ての鼎談』という書籍にこのように語っています。

 

「フェロモンの持つ、人間を結束させる能力は、生物学とか社会構造においては過小評価されていると感じる」

 
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